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外国為替市場:昨日の米長期国債利回り上昇を受けて上昇した米ドルインデックスは、本日も、約0.2%上昇しました。貿易問題への懸念が緩和し、円が下落しました。
株式市場: 昨日の米株式市場の終値は上昇しましたが、上昇幅は僅かでした。ダウ工業株30種は0.27%、ナスダック指数は0.11%、S&P総合500種は0.09%上昇しました。本日の米主要株価先物指数は、下落して推移していることから、下落してのオープンが予想されます。
アジア株式市場は、中国経済指標の脆弱な結果により、下落基調となりました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.21%と0.04%下落しました。香港株式市場は、1.04%下落しました。
欧州市場でも、主要株価先物指数が下落して推移している為、本日は下落してのオープンが予想されます。
コモディティ: 本日の原油価格は若干下落し、WTI原油先物とブレント原油先物は共に約0.1%値下がりしました。昨日の原油価格は、OPECが2018年の世界原油需要を上方修正したことにより、値上がりしました。イランへの制裁再開による世界原油供給への影響、そして他の生産国が増産によってイランによる不足分を補うかどうかを市場は依然として見極めようとしている為、原油価格は3年半ぶり高値付近を維持しています。
本日のゴールド価格は昨日の下落幅を拡大させ、0.07%下落しました。現在、1311ドルを超えて推移しているゴールド価格は、今月にサポートポイントとして機能した200日平均線上の1307ドルを試す展開となりつつあります。
主要な動き: 主要イベント控え米ドル回復、ECBメンバーの発言でユーロ上昇
昨日の欧州セッションでの米ドルインデックスは下落しました。しかしながら、その後のUSセッションでは、米長期国債利回り上昇を受けて、下落幅を全て回復し、終値は上昇しました。昨日、米10年債利回りは、心理的節目となる3.0%台を回復し、現在の所、4月上旬に記録した4年ぶり高水準を若干下回る3.02%で推移しています。
本日発表される米小売売上高は、米ドルの値動きに影響するでしょう。同様に重要なのは、次期FRB副議長候補と理事候補に指名されたクラリダ氏とボーマン氏の発言内容になるでしょう。クラリダ氏とボーマン氏はタカ派よりなのか、ハト派よりなのか、そして両ポジション共にFOMCでの投票権を保有することから、今後のFOMCの政策決定にどのように影響するかを市場は見極めようとするでしょう。
ユーロ/ドルは、ECBメンバーのタカ派的発言を受けて上昇したものの、米ドルの回復により、1.2000ドルを若干下回る付近で押し戻されました。
本日の豪ドルは、オーストラリア準備銀行の議事録発表とデベル副総裁の発言を受けて、対米ドルで0.15%下落しました。議事録では目新しい変化はなく、オーストラリア準備銀行は引き続き賃金回復を辛抱強く待つ姿勢が改めて示されました。デベル副総裁は、目先は利上げする強い根拠はないと発言し、より慎重な姿勢を示しました。NZドルも対米ドルで0.1%下落し、5か月ぶり安値0.6890ドルからさほど遠くない付近で取引されていました。
本日これからの市場: 英平均所得、米小売売上高に注目、独ZEW景気期待指数、ユーロ圏GDP、及びユーロ圏鉱工業生産発表
GMT0830には、英3月ILO失業率、及び英4月失業率が発表されます。3月ILO失業率は、数十年ぶり低水準4.2%を維持する模様です。また同時刻に発表される英3月平均所得も注視され、結果次第では、予定よりも早期の利上げ観測が高まる可能性があります。英3月平均所得は、前月結果の前年比2.8%から前年比2.6%への鈍化が予想されています。しかしながら、市場の予想通りとなった場合でも、2か月連続の賃金上昇になります。
GMT0900には、ユーロ圏第1四半期GDP・改定値が発表され、速報値と同じ前期比0.4%増と前年比2.5%増が予想されています。
ユーロ圏経済減速が懸念される中、同時刻に発表される独5月ZEW景気期待指数にも注目が集まるでしょう。本指標が脆弱な結果となった場合、経済減速への懸念が一段と強まるでしょう。反対に強い結果となった場合には、一時的失速との見方が強まるでしょう。
GMT0900には、ユーロ圏鉱工業生産も発表され、前回結果からの上昇が予想されています。
GMT1200頃には、世界乳製品取引価格指数が発表されます。ニュージーランドは乳製品の主要な輸出国であることから、NZドルトレーダーは注目するでしょう。
GMT1230には、米4月小売売上高が発表され、前月比は前回結果の半分の増加となる0.3%増が予想されています。自動車を除くコアの小売売上高も注目されるでしょう。先週の米商品者物価指数の低調な結果に続き、本指標も低調な結果となった場合、年内利上げ回数減少の可能性が上昇し、米ドルも下落するでしょう。同時刻には、米5月NY連銀製造業景況指数も発表されます。
GMT1400には、米3月企業在庫、及び米5月NAHB住宅市場指数も発表されます。
本日にはワシントンで米中通商協議が行われ、習近平国家主席の経済アドバイザーと言われる副首相が参加する予定です。
米国の核合意離脱後の動きに市場の注目が集まる中、英仏独とEUによる核合意存続の為の外相会合が本日には開催されます。
GMT2030には、米石油協会による米原油在庫が発表されます。
最後に、トランプ政権による米大使館のエルサレム移転決定は無視できないでしょう。昨日には抗議運動により、多数のパレスチナ人が犠牲となりました。
テクニカル分析: GBPUSDは短期的弱気相場、売られ過ぎの可能性
GBPUSDは4月中旬頃から大幅に下落し、昨日には4か月半ぶり安値1.3459ドルまで値を切り下げました。転換線と基準線の下落は弱気相場を示しています。しかしながら、基準線の下落が止まり、遅刻スパンが買われ過ぎ市場を示している可能性があることから、短期的に相場転換の可能性も残されています。
本日発表される英経済指標が強い結果となった場合、ポンドが上昇し、1.36ドル付近がレジスタンスゾーンとなるでしょう。一段と上昇した場合には、1.3710ドルが視野に入るでしょう。(この付近には1.37ドルも含まれます。)
反対に英経済指標が予想を下回る結果となった場合、最初のサポートゾーンは転換線上の1.3544ドル付近となり、その下には先週の安値1.3459ドルが控えています。
米経済指標結果もGBPUSDの値動きに影響するでしょう。