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外国為替市場: 本日の米ドルインデックスは、昨日の下げ幅の一部を回復し、上昇しました。しかしながら、0.1%未満の上昇にとどまりました。本日、市場の最大の関心は米雇用統計に向けられ、特に平均時給は注視されるでしょう。ポンド/ドルは0.1%下落しました。翌週に控えるイングランド銀行の政策会合での利上げ観測後退が継続していることから、ポンドの上値は引き続き重くなっています。
株式市場: 昨日の米株式市場は強弱混合となりました。序盤の下落後、主要株価先物指数は緩やかに回復し、終値は若干の下落、或いは僅かな上昇となりました。ムニューシン財務長官が米中通商協議において、「非常に良い対話ができている」と述べたことが、株価を若干上昇させました。S&P総合500種とナスダック指数は0.23%と0.18%下落し、ダウ工業株30種は0.02%上昇しました。本日、米主要株価指数先物は全て若干下落してのオープンを示しています。
アジア株式市場に関しては、祝日により日本市場は本日も閉場となっています。香港株式市場は0.9%下落しました。
欧州市場に関しては、本日の主要株価先物指数が上昇して推移していることから、上昇してのオープンが示されています。
コモディティ: 本日の原油価格には顕著な動きは見られませんでした。WTI原油先物とブレント原油先物は下落したものの、下げ幅は0.05%未満でした。昨日の原油価格は、米ドルの下落、及びイランへの経済制裁の再発動観測により、大幅に上昇しました。
本日のゴールド価格は上昇したものの、上昇幅は0.1%未満でした。直近では、1311ドル付近で取引されていました。米ドル安を受けて、昨日にはゴールド価格も上昇しました。
主要な動き: 米非農業部門雇用者数を控え米ドル下落、ポンド安継続
米雇用統計発表前の米ドルの利益確定売りの動きにより、昨日の米ドルは4か月ぶり高値から下落に転じました。米非農業部門雇用者数、及び失業率は予想通りの結果が見込まれている為、市場の関心は主に平均時給に向けられるでしょう。米労働市場の回復が遂に賃金上昇に繋がるかが注視されるでしょう。賃金上昇はインフレ上昇に繋がり、利上げ観測も上昇させます。米ドルの値動きは、賃金上昇の場合は米ドル高に、賃金下落の場合は米ドル安となるでしょう。
昨日発表された英4月サービス業PMIが市場予想を下回る結果となったことにより、ポンドは下落を継続しました。製造業PMIの脆弱な結果に続き、サービス業PMIの結果により、第1四半期の経済失速が第2四半期にも引き継がれる可能性をより裏付けました。英5月利上げの可能性は僅か8%まで低下しました。市場は経済減速が一時的な現象か、或いは根強く継続するかを見極めようとする中、利上げが今年後半まで延期される見方が強まっています。
一方のユーロは、ユーロ圏4月のコアインフレの予想を下回る結果に殆ど反応しませんでした。ユーロが反応しなかった理由として、低調な結果はイースター休暇等の季節的要因によるものであり、ECBが重視しないとの市場の見解が挙げられます。
本日これからの市場: 米非農業部門雇用者数、ユーロ圏サービス業PMIと総合PMIに注目
本日、市場の最大の関心は、GMT1230に発表される米4月非農業部門雇用者数に向けられます。水曜日に公表されたFOMC政策会合の声明文では、インフレの2%上昇後も政策据え置きの可能性が示唆されたものの、市場は賃金に上昇が見られるかに注目するでしょう。
米4月非農業部門雇用者数は、昨年10月ぶりの低水準10.3万人増となった前回結果より上昇した19.2万人増となる見込みです。米4月失業率は、4.1%から17年ぶり低水準の4.0%となる見込みで、完全雇用水準の4.5%-5.0%から一段と改善する見込みです。しかしながら、米4月平均時給は前月比で0.1%低下した0.2%増となる見込みです。前年比は、前回結果と同じ2.7%増が予想されています。米雇用統計において、特に平均時給が予想を上回る結果となった場合、年内あと3回の利上げ観測を上昇させる為、ドル/円が110円台を回復する可能性があります。しかしながら、予想を下回る結果となった場合には、米ドルは下落するでしょう。
GMT0900に発表されるユーロ圏3月小売売上高、及びGMT0800に発表されるユーロ圏4月サービス業PMIとマーケット総合PMIはユーロの値動きに影響する可能性があります。ユーロ圏3月小売売上高は、前年比1.8%増の前回結果から若干改善した前年比1.9%増となる見込みです。ユーロ圏4月サービス業PMIは、前回同様の55となる見込みです。今週水曜日に発表された製造業PMIは市場予想を上回ったことから、サービス業PMIが低下しない限り、マーケット総合PMIは低下しないでしょう。
GMT1400には、カナダ4月Ivey PMIが発表されます。
GMT1700には、ベーカーヒューズ社のリグ稼働数が発表され、5週連続での米原油生産増加となるかが注目されるでしょう。
テクニカル分析: USDJPY は短期的弱気相場
昨日のUSDJPYは弱気相場となり、水曜日に記録した3か月ぶり高値110.02円まで回復することができませんでした。昨日のUSDJPYは、4時間足チャート上で4月中旬以来初めて、50日平均線を下回り、短期的に一段の下落の可能性を示しました。
現在、RSIは50の中立線を下回って推移しています。MACDは、赤のシグナルラインを下抜けていることから、近いうちに下落圧力が強まる可能性が示されています。しかしながら、指標が中立線から大きく乖離していないことから、保ち合い相場の可能性もあります。
USDJPYが下落した場合、106.87円から110.02円のフィボナッチリトレースメント上昇トレンドの38.2%上の108.81円がサポートゾーンとなるでしょう。その下には、フィボナッチリトレース50%上の108.43円が控えています。
反対に、USDJPYが上昇した場合、50日SMAとフィボナッチリトレースメント23.6%上の109.27円がレジスタンスとして機能するでしょう。109.27円を上抜けると、20日SMAの109.53円が視野に入るでしょう。