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外国為替市場: 本日の米ドルインデックスは大きな動きはありませんでした。先週金曜日の米ドルインデックスは、米国債利回りの下落により、取引終了時には前半の上昇幅をほぼ解消しました。しかしながら、先週の米ドルインデックスは1.3%上昇し、3か月半ぶり高水準を記録しました。英GDPの低調な結果が5月利上げ観測を後退させ、先週金曜日のポンドは下落しました。
株式市場: 先週金曜日の米株式市場は、強弱混合の結果となりました。ナスダック指数とS&P総合500種はそれぞれ0.16%と0.11%上昇し、ダウ工業株30種は0.05%下落しました。市場のリスク選好ムードが改善し、本日の米主要株価先物指数は上昇してのオープンを示しています。朝鮮半島での緊張緩和のニュースも、市場のリスク選好ムード改善の要因となりました。
本日は祝日により、日本市場と中国市場は閉場となっています。香港株式市場は、1.63%上昇しました。
欧州市場に関しては、殆どの主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。
コモディティ: 本日の原油価格は若干下落しました。WTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ0.4%と0.6%下落しました。原油価格下落の背景には、先週金曜日のベーカーヒューズ社のリグ稼働数増加による米原油生産増加への懸念があります。一方、イランへの新たな経済制裁の可能性が原油価格の一段の下落を阻止しているようです。
本日のゴールド価格は0.25%下落し、直近では1317ドル付近で推移していました。朝鮮半島のリスク後退と米ドル回復により、最近のゴールド価格は下落基調となっています。
主要な動き: 英GDPの脆弱な結果でポンド安、米経済指標発表とFOMC控え米ドル停滞
先週金曜日に発表された英第1四半期GDPの予想を下回る結果を受けて、ポンドは対主要通貨で下落しました。英第1四半期GDPは、前回結果の前期比0.4%増から前期比0.1%増に鈍化しました。市場予想を前期比0.3%増でした。市場の懸念を上昇させたのは、GDP鈍化よりもむしろ、英統計局が第1四半期の悪天候による影響は限定的であり、GDP鈍化は一時的現象ではなく、根強い現象であるとの見解を示したことです。
GDPの脆弱な結果は英5月利上げ観測を50%から20%まで下げました。経済減速の状況下では、イングランド銀行が利上げを実施しないとの見解が市場で広がり、5月利上げの可能性が大幅に低下しました。今後数日間で、5月利上げの可能性が0%に向けて低下を継続した場合、ポンド安も継続するでしょう。利上げ観測の他に、ポンド相場に常に影響するEU離脱問題に関しては、次回の交渉が今週の水曜日に控えています。
本日の米ドルインデックスには、殆ど動きはありませんでした。先週の米ドル急騰を受けての米ドルの利益確定売りの動きにより、先週金曜日の米ドルインデックスは、クローズ時には前半の上昇幅を殆ど解消しました。今週には米雇用統計を含む多数の米経済指標発表に加え、FOMC政策会合も控えている為、米ドルの動きは一段と大きくなる可能性があります。
地政学ニュースに関しては、北朝鮮の金正恩委員長が5月に核実験場を閉鎖後、国際的専門家及びジャーナリストを招待する予定があることを表明しました。先日の金正恩委員長による北朝鮮の非核化宣言に対して、北朝鮮が実際に非核化を実施するかを見極めようとする国際社会に対しての北朝鮮側の対応のようです。現在の所、朝鮮半島の地政学リスクは後退し、アジア株式市場を上昇させ、円やゴールド等のリスク逃避先資産は下落しています。
本日これからの市場: 独消費者物価指数、米コアPCEデフレーター、米個人消費発表
GMT0800には、ユーロ圏民間借款、及びユーロ圏3月マネーサプライが発表されます。
GMT1200には、独4月消費者物価指数が発表されます。前年比では0%増、前月比では1.6%増が予想されています。同時刻に発表される独4月HICPも消費者物価指数と同様の動きをする模様です。
GMT1230には、米3月コアPCEデフレーター、米3月個人所得、及び米3月個人消費が発表されます。今週水曜日にFOMC政策会合開催を控える中、最も注視される指標は米3月コアPCEデフレーターになるでしょう。物価上昇圧力が強まる中、米3月コアPCEデフレーターは前回結果の前年比1.6%増から前年比1.9%増が予想されています。FOMCの年率でのインフレ目標は2.0%となっています。その他の経済指標の好調な予想も米利上げ観測を上昇される可能性があります。現在の所、フェデラルファンド金利先物では、年内あと2回の0.25%の利上げが予想されています。市場での年内あと3回の利上げの可能性は20%となっており、年内あと3回の利上げがあった場合、年内で計4回の利上げが実施されたことになります。
GMT1345には米4月シカゴ購買部協会景気指数、GMT1400には米3月中古住宅販売保留件数指数が発表されます。
本日、四半期決算を報告する米企業にはマクドナルドも含まれます。
テクニカル分析: USDJPYは強気相場後退の兆し
USDJPYは先週金曜日に2か月半ぶり高値109.53円まで上昇後、若干押し戻されたものの、数週間前と比較すると高値を維持しています。転換線と基準線は上昇して推移していることから、短期的強気相場が示されています。しかしながら、転換線と基準線が平坦化しつつあることから、上昇勢い失速の可能性があります。
本日発表される米経済指標が好調な結果となった場合、USDJPYは上昇するでしょう。この場合、最初のレジスタンスゾーンは転換線上の109.24ドル付近になるでしょう。109.24を上抜けた場合、先週の高値109.53円が視野に入るでしょう。109.53円も上抜けた場合は、心理的節目となる110円を試す展開となります。
反対に本日発表される米経済指標が予想を下回る結果となった場合、USDJPYの売り圧力が強まるでしょう。この場合、基準線上の109.03円付近がサポートゾーンになるでしょう。109円も割り込んだ場合、50日平均線上の108.42円が視野に入るでしょう。