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外国為替市場: 本日の米ドルインデックスは昨日の上昇幅を拡大させたものの、上昇幅は0.1%未満でした。昨日のECB政策会合では比較的慎重な姿勢が維持されたことにより、ユーロは下落しました。
株式市場: 米企業の好調な四半期決算報告と米国債利回り上昇鈍化が市場のリスク選好ムードを強め、昨日の米株式市場は上昇しました。ハイテク関連株の多いナスダック指数は1.64%上昇しました。S&P総合500種とダウ工業株30種はそれぞれ1.04%と0.99%上昇しました。本日のナスダック指数の先物指数は上昇して推移しているものの、ダウ工業株30種とS&P総合500種の先物指数は下落して推移しています。
昨夜の米株式市場の上昇基調はアジア株式市場でも引き継がれました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.66%と0.29%上昇しました。香港株式市場は0.71%上昇しました。
欧州市場も、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。
コモディティ: 本日の原油価格は若干下落したものの、依然として高値を維持しています。WTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ0.4%と0.5%値下がりしました。原油相場の主要な流れとして、米原油増加継続にも関わらず、原油価格が下落しない要因は、イランへの新たな制裁観測があります。
ゴールド価格は昨日の下げ幅を拡大させ、約0.1%下落しました。米ドル高とリスクオンの流れによる米株価の回復により、ゴールド価格の下落が継続しています。朝鮮半島のリスク後退もゴールド価格下落に繋がった模様です。現在、ゴールド価格は1オンス1316ドル付近で推移しており、一段と下落した場合、先月の安値1307ドルが視野に入ります。
主要な動き: ドラギ総裁の発言でユーロ下落、日銀はインフレ目標達成時期を削除
昨日のECB政策後、ユーロが下落しました。市場の予想通り、ECBは政策金利とガイダンスの据え置きを決定しました。そのため、市場の関心はすぐにドラギ総裁の記者会見に向けられました。ドラギ総裁は、ユーロ圏経済が堅調に成長している見解を示した一方で、最近発表された経済指標結果に鈍化が見られたことを言及しました。
ドラギ総裁は低調な経済指標結果は一時的な現象にすぎないと述べたものの、ECBが注視していく方針を示したことにより、根強く残る可能性も示唆されました。ドラギ総裁は、景気失速を十分に把握できないうちは時期尚早との理由により、今後の量的緩和プログラムについて協議されていないことを明らかにしました。景気失速が一段と進む場合、金融正常化計画遅延の余地が示唆されたことにより、量的緩和終了の明確なシグナルを求めていた投資家を落胆させました。
本日、日銀は政策金利据え置きを決定しました。2019年頃としていた物価目標達成時期が展望レポートから削除されたことは、興味深いことです。日銀は、経済とインフレの下振れリスクについても言及しました。日銀の慎重な姿勢により、超緩和政策終了は間近ではないことが明らかになりました。日銀の政策発表による円相場への影響は殆ど見られませんした。
地政学ニュースに関しては、朝鮮半島で南北首脳会談が行われました。
豪ドルとNZドルは対米ドルでの下落を継続し、共に約0.2%下落しました。
本日これからの市場: 米GDP、及び英GDPに注目
GMT0800には、独4月失業率が発表されます。市場予想は、引き続き1990の東西ドイツ統一以来の最低水準5.3%となっています。
GMT0830には、英第1四半期GDP・速報値が発表されます。前年比は前回結果と同じ1.4%増となる見込みです。前期比では、前回結果の0.4%増から0.3%増への鈍化が予想されています。5月利上げ観測に影響を及ぼすため、市場は注視するでしょう。現在の5月利上げの可能性は約50%となっています。
GMT0900には、ユーロ圏4月経済信頼感、及びユーロ圏4月消費者信頼感が発表され、共に鈍化が予想されています。
GMT1230には、米第1四半期GDP・速報値が発表されます。前回結果の前期比年率2.9%増から2.0%増への大幅な低下が予想されています。第1四半期GDPの低調な結果が予測される中、翌週に控えたFOMC政策会合ではGDPの鈍化は重視されない模様です。同時刻には、米第1四半期雇用コスト指数、及び米第1四半期コアPCEデフレーターも発表されます。GMT1400には、米4月ミシガン大消費者信頼感指数が発表されます。
本日の米株式市場開場前には、シェブロン、及びエクソンモービルの四半期決算が発表されます。
GMT1700には、米ベーカーヒューズ社のリグ稼働数が発表されます。
政策担当者の発言に関しては、GMT0800に、ECBのメルシュ専務理事が量的緩和終了に関して発言します。GMT1400には、イングランド銀行のカーニー総裁による講演が予想されていますが、金融政策には言及されない模様です。
政治に関しては、米独首脳会談が注目されるでしょう。
テクニカル分析: USDJPY は短期的強気相場、2か月半ぶり高値付近を維持
ここ数日のUSDJPY は大幅に上昇し、昨日には2か月半ぶり高値109.46円まで急騰しました。現在のUSDJPY は、109.46円を16ピップ下回る水準で推移しています。転換線と基準線が上昇して推移していることから、短期的強気相場が示されています。
米GDPが好調な結果となった場合、転換線上の109.26円付近がレジスタンゾーンになるでしょう。一段高となった場合、昨日の高値109.46円と心理的節目となる110円が視野に入るでしょう。
米GDPが予想を下回る結果となった場合、USDJPY は下落するでしょう。この場合、109円台がサポートゾーンになるでしょう。一段安となった場合、基準線上の108.60円を試す展開となるでしょう。