XMTradingは、アメリカ合衆国の居住者にサービスを提供していません。
極限の取引を。Visa Cash App RB F1 Teamの誇り高きオフィシャルパートナー。詳細はこちら
外国為替市場: 米長期国債利回り上昇の継続により、本日の米ドルインデックスは0.2%上昇し、今週前半に記録した4か月ぶり高水準を僅かに下回る付近で推移しています。豪ドルとNZドルは対米ドルでの下げ幅を拡大させ、0.45%下落しました。
株式市場: 昨日は、借入コスト上昇、及び産業とテクノロジー部門の景気減速の兆しが懸念され、米株式市場は下落しました。CFOが第1四半期の業績が過去最高水準になることを示唆したキャタピラーは株価が6.2%下落し、ダウ工業株30種は1.74%下落しました。フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルが全て3.5%以上下落したことにより、ナスダック指数は1.7%下落しました。S&P総合500種は1.34%下落しました。本日の米主要株価先物指数は、下落して推移しています。
アジア株式市場も下落基調となっています。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.28%と0.11%下落しています。
欧州市場に関しては、主要株価先物指数が下落して推移していることから、本日は下落してのオープンが予想されています。
コモディティ: 昨日の米株式市場の下落と、米石油協会が発表した原油在庫の予想外の増加により、昨日の原油価格は下落しました。本日の原油価格には、動きが殆ど見られません。市場の関心は、本日に米エネルギー省が発表する米原油在庫に向けられます。更に、市場のリスクムードも原油価格の値動きに影響するでしょう。
本日のゴールド価格は0.4%以上下落し、現在の所、1323ドル付近で推移しています。米ドルの回復により、最近のゴールド価格の上値が重くなっています。ゴールドは米ドルで取引される為、米ドル高が進むと、米ドル以外の通貨を使用する投資家にとってゴールドの魅力が低下します。
主要な動き: 米ドルインデックス約4年ぶり高水準、豪ドル安とNZドル安継続
米国債利回り上昇の継続により、昨日に4か月ぶり高水準91.10まで急騰した米ドルインデックスは、本日には0.2%上昇しました。本日前半には、米10年債利回りが心理的節目となる3.0%越えを達成し、現在も3%越えを維持しています。国債利回り上昇は米ドル高の要因となる傾向があります。米ドルインデックスは、1月中旬以来のレンジ幅の上限となる91.10を近々超えるかどうかが注目されるでしょう。91.10を上抜けた場合、テクニカル的に慎重な上昇相場に転換するでしょう。
国債利回り上昇は株価下落要因となる為、米株式市場は下落基調が継続しています。企業の借入コスト上昇、及び株式買い戻し余力減少も株価の下落要因となっています。
豪ドルとNZドルは対米ドルでの下落を継続しています。ファンダメンタルズ要因として、最近発表された消費者物価指数の脆弱な結果による利上げ観測後退が、豪ドルとNZドルの下落に繋がっています。加えて、米ドルの回復とテクニカル指標でサポートラインを下向けたことも、豪ドル安とNZドル安の追い風となりました。
本日これからの市場: 米企業決算報告、及び米エネルギー省原油在庫発表
本日には主要な経済指標発表が控えていない為、市場の関心は米企業の決算報告、及び米エネルギー省の原油在庫に向けられるでしょう。
本日に決算を報告する米企業には、AT&T、ボーイング、コムキャスト、eBay、フェイスブック、フォード、ツイッター等の著名な企業が含まれます。ボーイング、及びコムキャストの決算は、米株式市場オープン前に発表され、その他の企業の決算は、米株式市場クローズ後に発表される予定です。
米国債利回り上昇に加え、業界を牽引するキャタピラー等のコスト上昇懸念により株価下落要因となり、昨日の米株式市場は大幅に下落しました。本日には、市場の関心が米企業の四半期決算報告にも向けられるため、より広い視野において、国債利回り上昇が株式市場にどのように影響するかが注目されるでしょう。
GMT1430には、米エネルギー省が米原油在庫を発表され、オイルトレーダーの注目を集めるでしょう。現在、原油価格は2014年後半の水準付近で取引されています。原油在庫は2週連続で減少し、200万バレルの減少が予想されています。先週は110万バレルの減少でした。
GMT2015には、カナダ中央銀行のポロズ総裁とウィルキンス副総裁が上院の常任委員会に出席予定です。
テクニカル分析: WTI原油先物3年半ぶり高値から若干下落、ストキャスティックで超短期的弱気相場
WTI原油先物は先週木曜日3年半ぶり高値69.52ドルまで上昇後(昨日には69.52ドル付近まで再度上昇)、押し戻されました。転換線と基準線が上昇していることから、短期的強気相場が示されています。しかしながら、転換線が平坦化しつつあり、基準線の上昇も緩やかになりつつあることから、上昇の勢いが失速している可能性があります。ストキャスティックでは、%Kが%Dを下抜け、共に下落していることから、超短期的に弱気相場の兆しが現れています。
本日に米エネルギー省が発表する米原油在庫が予想よりも減少した場合、原油価格が上昇する可能性があります。この場合、先週に記録した3年半ぶり高値69.52ドルと70ドルがレジスタンスゾーンになるでしょう。70ドルを上抜けた場合、上昇が一段と進む可能性があります。
原油在庫の増加、或いは在庫減少が予想を下回る場合、転換線と基準線上の67.54ドルと65.66ドルがサポートゾーンになるでしょう。最近の高値66.63ドルと66.52ドルも転換線と基準線の間のサポートゾーン内に含まれています。