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外国為替市場: 昨日に米国債利回り上昇により大幅に上昇した米ドルインデックスは、本日には0.1%低下しました。米ドルインデックスは下落したものの、3か月ぶり高値水準で推移しています。NZドル/ドルは0.5%下落したものの、明確な下落要因は見当たりませんでした。
株式市場: 昨日の米株式市場は下落して引けました。ナスダック指数は0.25%、ダウ工業株30種は0.06%下落しました。一方、S&P総合500種は0.01%上昇しました。米国債利回り上昇の継続が、株式市場下落の要因となっているようです。
アジア株式市場に関しては、円安の影響により、日経平均株価とトピックスがそれぞれ0.86%と1.08%上昇しました。香港株式市場は0.85%上昇しました。
欧州市場に関しては、主要株価先物指数の動きが強弱混合となり、中立水準での推移となっています。
コモディティ: 本日の原油価格は、昨日の上昇幅を拡大させました。本日のWTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ0.9%と0.8%上昇し、共に3年半ぶり高値付近で推移しています。原油価格関連の主要ニュースがなかったことから、イランへの新たな制裁観測が後退し、サウジアラビアが価格引き上げに意欲的なことが原油価格上昇に繋がった模様です。
昨日には米ドル高により下落したゴールド価格は、本日には若干回復し、0.2%上昇しました。昨日、米政府がロシアのアルミニウム大手ルサールへの経済制裁緩和を発表したことにより、アルミニウム価格が7%も急騰しました。
主要な動き: 米国債利回り上昇で米ドル上昇
昨日、米国債利回り上昇継続により、米ドルインデックスは1月12日以来の最高水準まで上昇しました。米10年債利回りは3%を僅かに下回る2.998%まで上昇し、その後、若干下落しました。長期国債利回り上昇は、米ドル買いの圧力を強めました。
米ドルインデックスは、テクニカル分析上、重要なポイントに達しています。現在、米ドルインデックスは1月中旬から継続する88.20から91.00のレンジ幅の91.00を僅かに下回る水準で推移しています。ここ数日内に91.00を超えた場合、現在の保ち合い相場から慎重な上昇相場に転換するでしょう。
ファンダメンタルズ的には、米国債利回り上昇がFRBによるタカ派的利上げ見通しを伴っていることに注視すべきでしょう。現在、年内あと2回の利上げが予測されており、年内3回の利上げの可能性も25%となっています。数日前には、年内あと1回の利上げは完全に織り込み済みとなっており、年内あと2回の利上げの可能性は80%となっていました。市場は、今後数カ月内のコモディティ価格上昇によるインフレ上昇が利上げ観測を予想しており、利上げ観測上昇が米ドルを押し上げるでしょう。
本日発表された豪経済指標の強弱混合の結果により、豪ドル/ドルには動きが殆ど見られませんでした。豪第1四半期消費者物価指数が若干低調な結果となった一方で、トリム平均値は予想外に上昇しました。消費者物価指数の全体的な結果として、オーストラリア準備銀行による年内政策金利据え置きの見解を支持することになりました。
本日これからの市場: 独Ifo景況感指数、米消費者信頼感指数、米新築住宅販売件数発表
GMT0800には、独4月Ifo景況感指数が発表され、引き続き鈍化が継続し、2012年下旬以来の最低水準までの低下が予想されています。これにより、ユーロ圏最大の経済国の景気失速が浮き彫りとなる可能性があります。同時刻には、独4月景況感指数、及び独4月現況分析も発表され、共に鈍化が予想されています。
英国からは、英4月CBI産業受注動向が発表されます。3月の工場受注が5か月ぶり低水準まで下落後、本指標は上昇が予想されています。
米国からは、米4月消費者信頼感指数、及び米3月新築住宅販売件数が発表されます。消費者信頼感指数は2か月連続の鈍化が予想されているものの、高水準は維持する模様です。新築住宅販売件数は前月比0.6%減となった前回結果に対して、前月比1.9%増が予想されています。GMT1300には、米2月ケースシラー住宅価格指数が発表されます。
GMT2030には、米石油協会による米原油在庫が発表されます。
政策担当者による発言では、GMT1800に、イングランド銀行のカーニー総裁とフィラデルフィア連銀のハーカー総裁が発言予定です。先週のカーニー総裁の発言が5月利上げ観測後退に繋がり、本日も市場を動かす発言があるかが注視されるでしょう。
テクニカル分析: USDJPYは2か月半ぶり高値で短期的強気相場、RSIは買われ過ぎ
USDJPY は2か月半ぶり高値108.88円まで上昇しました。転換線と基準線は共に上昇して推移し、短期的強気相場を示しています。RSIも中間線の50を大きく上回り、上昇を継続していることから、強気相場の兆しを示しています。しかしながら、RSIは買われ過ぎの70を超えているものの、上昇が緩やかになっていることから、上昇の勢いが減速を示している可能性があります。
本日発表される米経済指標が好調な結果となった場合、USDJPY は上昇するでしょう。現在、109円付近がレジスタンスとして機能するでしょう。一段と上昇した場合、心理的節目となる110円台を試す展開となるでしょう。
米経済指標が予想を下回る結果となった場合、利益確定売りの動きにより、USDJPYが下落する可能性があります。この場合、転換線と基準線上の108.26円と107.98円がサポートゾーンになるでしょう。このサポートゾーンには、108円台も含まれます。
米国債利回りと日国債利回りの乖離も、USDJPYに値動きに影響するでしょう。